◇パリ五輪第7日 柔道(2024年8月1日 シャンドマルス・アリーナ)
女子78キロの高山莉加(29、三井住友海上)が1日、3位決定戦でパトリシア・サンパイオ(25、スペイン)に敗れ、初五輪でのメダル獲得にあと一歩届かなかった。
無念の準々決勝敗戦から気持ちを切り替えた高山の敗者復活戦は鮮やかな大腰での一本勝ち。ようやく高山らしい気合あふれる表情でを見せ、「よっしゃーっ!」と雄叫びも上げた。悔しさをバネにたどり着いた銅メダルマッチ。しかし、勝利を、銅メダルをつかむことはできなかった。
31歳で初五輪を迎えた48キロ級の角田夏実と同じく、29歳での初五輪は遅咲きと言っていい。高校卒業後の13年4月、女子実業団屈指の名門、三井住友海上入り。
当初は「私にはほど遠い、夢の話」と五輪出場に現実味はなかったが、1年後輩で48キロ級の近藤亜美が16年リオデジャネイロ五輪で銅メダルを獲得すると、「おめでとうより、悔しい思いの方が強かった」と自分の中に宿る勝負根性に気づいた。
勝ち切れない試合が多く、東京五輪代表は鹿児島南高の先輩に当たる浜田尚里に代表の座を奪われた。それでも1年、また1年と続け、22年12月のグランドスラム東京大会で優勝。この時点で、まだ代表争いは2番手。翌23年の世界選手権も出場できなかったが、そこから大逆転でパリ行きのチケットをつかみ取った。
普段はほんわかした雰囲気を漂わせ、天真らんまんな性格。コロナ下で柔道ができず、自分の存在価値に疑問を抱いていた時期に救ってくれたロックバンド「Mrs. GREEN APPLE」が“コロンブス問題”に揺れた時は、「関係ありません!」と一途な愛を貫いた。
柔道への一途な思いで幾多の困難にも必死に食らい付き、女子屈指の激戦階級に挑んだ高山だったが、初五輪はメダルには届かず。ほろ苦い結末となった。
引用元: ・【パリ五輪】柔道78キロ・高山莉加 銅メダルにあと一歩届かず涙… 3位決定戦で敗れる 女子4階級でメダルなし [冬月記者★]
仕方ない
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